仕事から帰宅し、寝る準備を終えてベッドに横たわる。
1日の疲れに包まれ、あっという間に深い眠りへと落ちていった──。
……ふと、手首に強い圧迫を感じる。
それだけではない、体の上にずしりと重みがのしかかってきている。
はっと目を開けると、そこには見知らぬ女性がいた。
見慣れたはずの自分の部屋なのに、どうして彼女がここにいるのか分からない。
気づけば、両手首はしっかりと拘束されていた──。
そして私は思い出す。
数時間前、仕事帰りの道で感じた、あの視線。
あれは偶然ではなかった。
…私は彼女に狙われ、つけられていた。
初めから──ターゲットにされていたのだ。